高知高教組日誌

高知県高等学校教職員組合の活動や教育に関わる情報を発信していきます。

教育懇談会(高知会場)に行ってきました

高知県教育振興基本計画の策定に向けての教育懇談会(高知会場)には約70名が参加していました。幡多会場と同様に「高知県が目指していく教育」「高知県の教育を良くするために」をテーマに意見交換が行われました。

会への参加が遅れたために後半の意見しか聞くことができませんでしたが、学校の図書館・図書室への司書の配置、教職員の多忙化、教育条件整備、全国学力テスト、高校通学区域、教育基本法「改正」、不登校などについて参加者からの発言がありました。

ある大学生は不登校対策について、不登校の出現率の数値を下げることに固執してはならないと述べ、かたちのうえでの「成果」を求めることが教育や教育行政になじまないものであることを指摘しました(*注)。

12月2日には須崎市、4日には田野町でも教育懇談会がもたれます。


*注
中田康彦(一橋大学)「内閣における文部行政の位置−教育振興基本計画の策定過程をめぐって−」(国土社『教育』2008年12月号所収)に次のような指摘があります。

基本計画にもとづく行政は、新自由主義の具体的行政手法としてのニュー・パブリック・マネジメント(NPM)が掲げる目標管理制度になじむ。問題なのは目標の策定と成果の評価というPDCAサイクルがひとたび動き始めると評価サイクルが短期化し、目標設定が近視眼になるだけでなく、かたちある成果を出す方向へと目標の方向性がゆがめられる点にある。教育振興基本計画の性格を論じる際には、”教育振興基本計画=新自由主義=悪”と短絡的に図式化するのではなく、計画行政が必然的に抱えるこの特徴が、教育や教育行政になじまないものであることを指摘しなければならない。
  1. 2008/12/01(月) 22:48:42|
  2. 未分類
  3. | コメント:5

コメント

聞くは一瞬の恥

中田康彦先生(一橋大学)の指摘の文章は、私には難しく、きちんとした理解ができません。なんとなくでは誤解するかもしれませんので、かみくだいて教えて下さい。
  1. 2008/12/02(火) 17:33:31 |
  2. URL |
  3. 10min #-
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教育懇談会(高知会場)に参加して

教育懇談会(高知会場)に参加しました。会の進め方もお粗末でしたが、もういい加減、こういうやり方自体を見直さなければダメだと感じました。県教委と検討委員会は、県民の意見を聞く形を取りたかったのでしょうけれど、こんな会を何度開いてもあまり意味がないように思います。「土佐の教育改革」が求めてきたのは、責任ある主体同士がそれぞれに「案」を持ち寄るという理念でした。子ども条例づくりも、高校生や保護者のグループを含め、当初、8つの案が出されていたように記憶しています。このようにいうと、「これは教育行政の総合計画だ」と言われるかもしれませんが、それならば尚のこと、教育行政自身の反省がまずはじめに報告されるべきだし、その上で、県内の教育状況に寄り添う環境醸成や条件整備に関する事柄が計画の主な内容になるのではないでしょうか。
  1. 2008/12/03(水) 00:33:17 |
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  3. TOSAJUN #-
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「成果主義」のもたらすもの

「第2期土佐の教育改革」(2002年)のときの「アクションプログラム」(皆さん覚えていますか?)は、まさに数値目標にもとづいた目標管理制度のさきがけであったと思います。「土佐の教育改革」についての評価はさまざまですが、私は「開かれた学校づくり」に代表される当初の県民参加型の改革は、第2期に変質したと考えています。

「成果主義」の弊害については、さまざまなところで指摘されていますが、少なくもと、すぐに「目に見えた成果」としてあらわれる課題以外は、むしろ課題は先送りされることは言えるでしょう。つまり、「成果主義」は「問題回避」につながるということです。

しかし、それは、教育行政だけでなく、少なくない「現場」にもあてはまるでしょう。なぜ高知県では、とりわけ中学校では、他県以上に「運動部活動」の比重が高いのでしょうか。それは、部活動は「成果」が見えやすいからでしょう。中学校で子どもたちにきちんとした学力を身につけさせることより、部活動が優先されている状況は、まさに、安易な「成果主義」の反映ではないでしょうか。

私たちは、現場レベルにおいて、こうした安易な「成果主義」が結果として何をもたらしているのかを直視することが必要です。教育行政が導入しようとしている「目標管理制度」への批判は、こうしたことが前提としてなければならないでしょう。
  1. 2008/12/03(水) 23:08:20 |
  2. URL |
  3. jimmy #-
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教育の「成果」とは何でしょうか。

それは半年ごと、1年ごとのPDCAサイクルになじむものでしょうか。そこでは、なじむ目標がとりあげられがちになり、そこから「はみ出す」ものは切り捨てられていきがちになることもあるのではないでしょうか。

学力テストで「成果」をあげた学校が、管理職の指導の下、「不正」や学習困難者を排除していた事実も明るみにされました。

その一方で、中田康彦論文は、教育振興基本計画をめぐる財務省と文科省のやりとりにも見られたように、「成果主義」の動きがますます強まることが予想されるなかで、「学校現場が目標管理をどれだけ使いこなせるか」とも問うています。

やっぱり難しいですね…、10minさん。
  1. 2008/12/05(金) 08:53:23 |
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  3. ブログ高知高教組日誌 #-
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ありがとうございます

確かに難しいですが、分会の先生にも聞いて、大筋わかりました。ありがとうございます。
  1. 2008/12/09(火) 17:21:10 |
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  3. 10min #-
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